2012年11月26日
第5回 雄踏コース②まちあるきレポート
11月18日日曜日、ぐるっと西区まち歩きの第5段 雄踏コース二回目を開催しました!
発着地点は雄踏保健センター。
ちょっと風は強いですが、晴天に恵まれました。
まず向かったのは、白山神社です。
伊邪那美命・伊邪那岐命・菊理姫命(ククリヒメノミコト)が御祭神。
浜砂を盛り上げてできた白山様なので、
訪れた人は、帰るときに、草履の砂を落として帰らないとバチが当たると言われ、
地元には「けちんぼ白山様」という民話が残っています。
●往還道路
昭和の始めに建てられたという宮崎酒造さんの酒造場跡を見せて頂き、
その後は往還通りと呼ばれる、かつての雄踏メインストリートを南下。
米屋の吉田商店さんの前には、半鐘と常夜灯が残っています。
「半鐘の鳴らし方」が示された看板もありますが、
「火災もなく、この半鐘が鳴らされたことはない」そう。
常夜灯は、西側の浜名湖から来る船が目印にしていたと聞いてびっくりです。
今は町の真ん中にあるように思えますが、
以前は、吉田商店さんのすぐ西側まで浜名湖が面していたということです。
常夜灯の北側には、東の息神社へ続く真っ直ぐな道。
この道中に残っていた蔵は、壁の塗装が剥げることなく現存し、
当時の職人さんの優れた技術に感心してしまいました。
昼食は、お好み焼き「HAZUMI」さんです。
ふっくら握られた白飯おむすび、たくあんがポイントの「昔ながらのお好み焼」、「あさりのお味噌汁」、
はずみさん特製の「豆乳プリン」のセットは、この、まち歩き用に作って頂いたスペシャルメニューです。
ご馳走様でした。
雄踏図書館では、「郷土の文人画」展が開催されていました。
中村生海や藤田葉山など雄踏にゆかりのある画家や書家の作品を堪能。
雄踏には、「フジヤマのトビウオ」と称された水泳選手、古橋廣之進さんが有名ですが、
スポーツ選手だけでなく、芸術家も多いのですね。
続いて、705年創祀の息神社(おきじんじゃ)では、加茂禰宜が解説してくださいました。
「息神社」を「いきじんじゃ」ではなく「おきじんじゃ」と読ませるのは、誰もが不思議に思うはず。
この「いき」という呼び方は、平安時代前に貴族の間だけで呼ばれていたという謂れがあるそうで、
高貴な意味を持たせるために「息」を敢えて「おき」と呼ばせている東北の神社から教えてもらったと、
加茂禰宜がお話くださいました。
鎮座してから1300年。息神社は実に歴史のある由緒正しい神社だということが伺われます。
毎年3月の第一日曜に開催されている田遊祭(たうたさい)も、途切れることなく続いているのは静岡県内
の神社では3社しかないそう。その一つがこの息神社だそうです。
これは息神社にある手水舎。この形は本当に珍しいと、遠方から訪れる人もいるそうです。
こちらは天神社です。
天満天神の神夢から、学問の神、産土の神とともに、松平秀康の御霊も祀っているため、
徳川の葵の紋があるのが印象的です。
息神社のすぐ近くには、駄菓子屋「まっちゃんち」があります。
手作り蒸しパンや、昔なつかしいお菓子が並び、情緒たっぷり。
地元の大人と子供が一緒に集う空間です。
中村家住宅では、嶋竹秋先生に詳しく解説案内して頂きました。
家康の側室であるお万の方が、家康の第二子である於義丸(結城秀康)をこの屋敷で出産したという中村家。
立派な建物の屋根材は蘆(よし)を使用。同時に屋根瓦を配しているのはとても珍しいそうです。
屋根の両サイドにあった屋根瓦に記載されていた文字から、
1688(元禄元)年に建てられたことが分かっています。
秀康が産まれたときの胞衣(後産)を産めた「胞衣塚(えなづか)」、
産湯として使った井戸等を見ることができます。
ちなみに結城秀康は、中村家で育てられ、17歳のときに羽柴秀吉の養子となったため、
秀吉と家康から一文字ずつをとり秀康となりました。
初代越前藩主になったため、現在も福井の人たちと市民レベルの交流が続いているそうです。
■商店街めぐり
旧雄踏街道沿いには、和菓子店やお茶屋さん、鮮魚屋さんなど地元ならではのお店が並んでいます。
和菓子は「金寅」さん、「大和屋」さん、「近江屋製菓」さん、お茶屋の「宇布乃園」さん、
鮮魚の「魚時」さんなどなど。
地元ならではの逸品を見つけるのも楽しいですよ。
商店街や、まち歩き途中に出会った雄踏のみなさんは、とても気さくに声を掛けてくださいました。
この温かな雄踏町では、昔「すココン」というお祭りが行われていたそうで、
子供たちが「すここん!すここん」と唱えながら、各家をまわると
お赤飯やお菓子を頂けたといいます。
地の神様にまつわるお祭りらしく、
現在、雄踏の地域活性化プロジェクト らびりんすゆうとうの皆さんが復活祭を企画中です。
2012年12月15日に雄踏文化センターで開催予定。
皆さんも遊びに出かけてみてはいかがですか?
■■すココン祭■■
2012年12月15日(土)
雄踏文化センター
主催/雄踏の地域活性化プロジェクト らびりんすゆうとう
雄踏コース1回目のレポートは、こちらをご覧ください。
発着地点は雄踏保健センター。
ちょっと風は強いですが、晴天に恵まれました。
まず向かったのは、白山神社です。
伊邪那美命・伊邪那岐命・菊理姫命(ククリヒメノミコト)が御祭神。
浜砂を盛り上げてできた白山様なので、
訪れた人は、帰るときに、草履の砂を落として帰らないとバチが当たると言われ、
地元には「けちんぼ白山様」という民話が残っています。
●往還道路
昭和の始めに建てられたという宮崎酒造さんの酒造場跡を見せて頂き、
その後は往還通りと呼ばれる、かつての雄踏メインストリートを南下。
米屋の吉田商店さんの前には、半鐘と常夜灯が残っています。
「半鐘の鳴らし方」が示された看板もありますが、
「火災もなく、この半鐘が鳴らされたことはない」そう。
常夜灯は、西側の浜名湖から来る船が目印にしていたと聞いてびっくりです。
今は町の真ん中にあるように思えますが、
以前は、吉田商店さんのすぐ西側まで浜名湖が面していたということです。
常夜灯の北側には、東の息神社へ続く真っ直ぐな道。
この道中に残っていた蔵は、壁の塗装が剥げることなく現存し、
当時の職人さんの優れた技術に感心してしまいました。
昼食は、お好み焼き「HAZUMI」さんです。
ふっくら握られた白飯おむすび、たくあんがポイントの「昔ながらのお好み焼」、「あさりのお味噌汁」、
はずみさん特製の「豆乳プリン」のセットは、この、まち歩き用に作って頂いたスペシャルメニューです。
ご馳走様でした。
雄踏図書館では、「郷土の文人画」展が開催されていました。
中村生海や藤田葉山など雄踏にゆかりのある画家や書家の作品を堪能。
雄踏には、「フジヤマのトビウオ」と称された水泳選手、古橋廣之進さんが有名ですが、
スポーツ選手だけでなく、芸術家も多いのですね。
続いて、705年創祀の息神社(おきじんじゃ)では、加茂禰宜が解説してくださいました。
「息神社」を「いきじんじゃ」ではなく「おきじんじゃ」と読ませるのは、誰もが不思議に思うはず。
この「いき」という呼び方は、平安時代前に貴族の間だけで呼ばれていたという謂れがあるそうで、
高貴な意味を持たせるために「息」を敢えて「おき」と呼ばせている東北の神社から教えてもらったと、
加茂禰宜がお話くださいました。
鎮座してから1300年。息神社は実に歴史のある由緒正しい神社だということが伺われます。
毎年3月の第一日曜に開催されている田遊祭(たうたさい)も、途切れることなく続いているのは静岡県内
の神社では3社しかないそう。その一つがこの息神社だそうです。
これは息神社にある手水舎。この形は本当に珍しいと、遠方から訪れる人もいるそうです。
こちらは天神社です。
天満天神の神夢から、学問の神、産土の神とともに、松平秀康の御霊も祀っているため、
徳川の葵の紋があるのが印象的です。
息神社のすぐ近くには、駄菓子屋「まっちゃんち」があります。
手作り蒸しパンや、昔なつかしいお菓子が並び、情緒たっぷり。
地元の大人と子供が一緒に集う空間です。
中村家住宅では、嶋竹秋先生に詳しく解説案内して頂きました。
家康の側室であるお万の方が、家康の第二子である於義丸(結城秀康)をこの屋敷で出産したという中村家。
立派な建物の屋根材は蘆(よし)を使用。同時に屋根瓦を配しているのはとても珍しいそうです。
屋根の両サイドにあった屋根瓦に記載されていた文字から、
1688(元禄元)年に建てられたことが分かっています。
秀康が産まれたときの胞衣(後産)を産めた「胞衣塚(えなづか)」、
産湯として使った井戸等を見ることができます。
ちなみに結城秀康は、中村家で育てられ、17歳のときに羽柴秀吉の養子となったため、
秀吉と家康から一文字ずつをとり秀康となりました。
初代越前藩主になったため、現在も福井の人たちと市民レベルの交流が続いているそうです。
■商店街めぐり
旧雄踏街道沿いには、和菓子店やお茶屋さん、鮮魚屋さんなど地元ならではのお店が並んでいます。
和菓子は「金寅」さん、「大和屋」さん、「近江屋製菓」さん、お茶屋の「宇布乃園」さん、
鮮魚の「魚時」さんなどなど。
地元ならではの逸品を見つけるのも楽しいですよ。
商店街や、まち歩き途中に出会った雄踏のみなさんは、とても気さくに声を掛けてくださいました。
この温かな雄踏町では、昔「すココン」というお祭りが行われていたそうで、
子供たちが「すここん!すここん」と唱えながら、各家をまわると
お赤飯やお菓子を頂けたといいます。
地の神様にまつわるお祭りらしく、
現在、雄踏の地域活性化プロジェクト らびりんすゆうとうの皆さんが復活祭を企画中です。
2012年12月15日に雄踏文化センターで開催予定。
皆さんも遊びに出かけてみてはいかがですか?
■■すココン祭■■
2012年12月15日(土)
雄踏文化センター
主催/雄踏の地域活性化プロジェクト らびりんすゆうとう
雄踏コース1回目のレポートは、こちらをご覧ください。
Posted by 浜松情報BOOK at 08:30│Comments(0)
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